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ブランディングについて

Branding
ブランディングの重要性

横文字でブランド・ブランディング、というと何か高尚なモノに感じられるかもしれません。ブランド(brand)という言葉は、英語の「burned」からきており、焼印を押すという意味がその起源です。古くは、放牧してある牛に焼印を押したり、醸造されたウィスキーの酒樽に焼印を押したりして、所有者や製造元を区別するために文字やマークを入れたことがはじまりです。

つまり「印」をハッキリさせること。

自社の家づくりのコンセプトやスタイルに「共感」してもらい、共感いただいたユーザーに選ばれる。ブランドの確立によって、差別化できた顧客を獲得することができます。

今現在、年間受注棟数が15〜20棟以上の会社様は、ある程度のブランディングはできていらっしゃいますし、自社のポジションが商圏内で確立できていると思います。

同質化の時代 マーケティング3.0

WEBメディアの発達・情報収集の容易さもあり、そのネガティブな側面として、住宅雑誌を見ても、地域で競合する各社のホームページも見ても、どこの会社の建物かわからないほどに、同質化が進んでます。住宅のデザインや素材・性能といった「モノ」や「デザイン」だけで差別化することが難しくなり、「コト」売りだといっても、アウトドアリビングに代表されるように、提案されるライフスタイルもまた相当程度、同質化しています。

中小工務店にとっては、組織の戦力・人材の採用というハードルがあり、それが故にオペレーションしやすいパッケージやフランチャイズが主流になります。それもまた、同質化を進行させている主要因です。

同質化すれば、価格で違いを作るしかなく、ローコスト化していきます。

ブランディングは、単にロゴデザインだけ、あるいはイメージだけ、住宅の商品やスタイルといった外的要因だけありません。

マーケティングの神様、コトラー先生が提唱する

・マーケティング1.0:競合が存在しない状態  = 製品が大事

・マーケティング2.0:競合が複数存在する状態 = 顧客が大事

マーケティング3.0:競合がひしめく状況   = 価値が大事

市場において考えうるポジションが埋め尽くされ、小さな改善や進化ではわかりづらい

現在は、理念・価値観・VISION を伝えることで差別化すること。会社のコンセプト(考え方や価値観)といった内的要因が、現在のブランディングにとって大切なことです。

​ブランドを進化させる/再構築する

​この10年でもマーケットの価値観や嗜好性は大きく変化してきました。高単価・適正価格・良質な顧客層をターゲットとする場合、あまりにカジュアルに寄り過ぎたり、ラグジュアリーすぎるものより、今は「エシカルさ、や サスティナ感」が求められます。

Websiteを始め、マーケティング自体は「どこもおしゃれで、素敵に見える」横並びの状態ですから、リテラシーの高い層は「本当はどうなの?」と思っています。この数年、目に見えて受注の直接・間接の源泉が「知人のクチコミ」(※ 紹介、ではない)になっている事実からも、見た目のおしゃれさ・洗練度だけでなく、むしろ「リアリティ」「ホントのこと」「人柄やキャラクター」がより求めらていると思います。ただ「真面目」だけだと、やはりそそれないので、選ばれるためには「今っぽさ」や「エッジ」を構想することが大切です。

そして、世界の経済界各所で「VUCAの時代」が到来したといわれている現在。

VUCA(ブーカ)とは4つの単語

Volatility(変動性) Uncertainty(不確実性)​ Complexity(複雑性)Ambiguity(曖昧性)

から頭文字をとって作られた単語で、現代のカオス化した経済環境を指す言葉です。

一言でいうと「予測不能な状態」を意味します。

そして、まさしく予測不能の「コロナウィルスの蔓延」。

これまでの10年間を今後の10年間と比較すると、その変化の速さは比べものにもならないと思います。

兆しを掴み、時代・マーケットの変化のスピードに振り落とされないために。

竹で割ったように、分かりやすい答えはない。

だけど、分かっている答えは「変わり続けるしかない」ということ。

​変わり続けるためのご支援を、ご縁をいただいた会社様に寄り添い、走りながら、粘り強く構想しながら、行いたいと思います。

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