top of page
検索


「正しい」工務店ほど、なぜ売れなくなったのか
Ⅰ.「正しさ」が武器だった時代 少し前まで、真面目な工務店ほど強かった。派手なデザインより、誠実な性能。過剰な装飾より、自然素材の心地よさ。「正しく」「丁寧に」「まじめに」。 その姿勢は、マス層、特に公務員や医療・教育関係者など、“アッパーマス=安定層”の価値観と強く共鳴していた。 「性能と素材の良さを理解してくれるお客様」「家づくりの意味を共有できるご家族」 ――そんな理想の顧客像を信じて、数十年、誠実な家づくりを積み重ねてきた。 Ⅱ.構造が変わった。なのに、やり方は変わらなかった。 コロナ以降、世界の構造が変わった。建築費は1.5倍。ローン金利は上昇傾向。生活コストも上がった。 にもかかわらず、多くの真面目な工務店は“同じお客様像”を追い続けた。 それが、いまの苦戦の本質だ。 アッパーマスは、もう「誠実で丁寧な家」を買える層ではなくなった。 にもかかわらず、彼らに向けた「説明」「説得」「共感マーケティング」を続けている。 構造が変わったのに、思考様式が変わっていない。まさしく、「没落すべくして没落している」。 Ⅲ.“高いのに、貧乏くさ

プレイン 北脇
11月12日読了時間: 3分


正論疲れの時代
― 綺麗事では、もう動かない。 Ⅰ.“正しいこと”は、もう武器にならない。 SDGs、脱炭素、ZEH、長期優良住宅、カーボンニュートラル。すべて「正しい」。だが、「正しい」ことは、もはや差別化にはならない。 むしろ、“またそれか”という倦怠感を生んでいる。リベラルな綺麗事が、世界を救うどころか、現場の経営者・職人・中小企業にとっては、義務化とコスト負担の象徴になってしまった。 Ⅱ.トランプ以降、世界のゲームチェンジが始まった。 2016年以降、世界は「正しさより現実」「理念より成果」に大きく舵を切った。“サステナブル”“エシカル”“グリーン”という言葉が溢れ、それらを掲げた企業ほど、市場から共感を失う現象が起きている。 なぜか?それは、正しさの強要=欺瞞だと気づいてしまったからだ。 消費者は、もう“説教”を求めていない。善人ぶる企業ではなく、**「本音で動く企業」**を求めている。 Ⅲ.「正しいこと」をやるより、「面白いこと」をやる。 これからのブランド、これからの工務店に必要なのは、道徳的な清廉さではなく、行動の誠実さと感情の面白さだ。...

プレイン 北脇
11月12日読了時間: 2分


プレインコンサルティング 始まります。
コンサルタントになって13年。 これまで関わっていただいた全ての人に感謝。 クライアント様には、これまで以上に力になれるように努めます。 そして新しい出会いへの期待も胸に。 Plain プレインは「わかりやすい、明白な、装飾のない」という意味。 Plain...

プレイン 北脇
2020年5月3日読了時間: 1分

